半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『インターステラー』

オススメ度 70点
咳やだなあ、咳… 度 80点

公開されたのは5年前か。ずいぶん後になってからみなおしたもんだ。
最近 Amazon Primeのビデオをぽちぽちとみるようにしている。
たいてい、アニメかバラエティだが、時々は映画も観たいと思って観たのがきっかけ。

あらすじなんて、いまさら僕が言うことではないだろう。
2001年宇宙の旅』に、家族の断絶・和解みたいな超個人的なストーリーを足した、というのが、この映画の眼目なんだろう。
それによって、映画そのものの絶対的な斬新さよりは、ストーリー(もっと言ってしまえばホームドラマ)のわかりやすさを目指した、と僕には思われた。

2001年宇宙の旅』と比べると、映画というジャンルそのものが成熟したのか、それとも陳腐化(退歩)したのか。
構図としては日本において「セカイ系」と言われるものと共通の部分が多いなあと思った。

もちろんこの手の話は日本でもさんざん議論されてて、ゼロ年代サブカルのトレンドが、ハリウッドに行くのか…みたいな感動も、
2014年時点でBlog界でずいぶん読んだような気がします。

本編ではさらりとしか触れられていない世界設定が端々に垣間見えて、結構おもしろかったですね。
医者としては、なんか世界中に塵が多くなって慢性の呼吸疾患が流行っているという未来予想図が、笑えんなと思った。
そういう細部の作り込みが、確かに 2014年の今を踏まえたもので、そこは『2001年』の時代とは違うよなと思いました。

後、映像としては映画『八甲田山』なみに白と黒の部分が多すぎたと思う。その意味では地味な映画ですね。
しょうもないつっこみですが、「インターステラー」=星間飛行いうてますけど、ワームホールとか使って銀河系間飛行なんちゃうの?
「インターギャラクティカ」なんちゃうの?とは思いました。