恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。 (幻冬舎単行本)
- 作者: 林伸次
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/07/11
- メディア: Kindle版
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バーを経営されている林伸次*1さんの小説というか、セミフィクションというか、そういうもの。
一つのエピソードに、カクテル、音楽がついてきて、おしゃれな文化っぽい雰囲気のある短編集。
オシャレっすよね。ええほんと。都会の恋模様。
ちょっと古いけど、アーウィン・ショウみたいな感じを目指しているんだろうか。
ジャズももちろんでてくるのだけれど、ジャズ喫茶ではなく、消費音楽(Wallpaper music)としてジャズを使っている人間の趣味嗜好がほの見えてよいです。
恋愛の春の終わりはキス。
既読になったのに返事が来ないことが秋の始まりなんです
うーん。
いや、うーん。(よく既読無視する男)
あと、これは本編とは関係ないけど、シンガーズ・アンリミテッドが話に出てきたわけです。
当時のアメリカの音楽ビジネスはアルバム発表後、全米ツアーをするというのが一般的な売り方だったのだが、シンガーズ・アンリミテッドはレコードの録音をステージ上では再現できないため、ツアーが不可能だった。「アンリミテッド=制限のない歌手たち」は「制限がある歌手たち」だった。
私もシンガーズ・アンリミテッド好きで、実はCompleted Boxも持っているくらいなのだが、そういう経緯はよく知らなかったなあ。
ボイス・パーカッションが取り入れられる以前の時代のユニットとしては最高峰ではないかと思っています。
- アーティスト: シンガーズ・アンリミテッド
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/05/21
- メディア: CD
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