- アーティスト: 小柳ゆき,中崎英也,高柳恋,C.キング,ハン,S.ペリー,ジミー・ウェブ,アーサー・ハミルトン,G.キャロル,ポール・サイモン,S.イングリッシュ
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2000/05/24
- メディア: CD
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180円というのは爆発的な価格であります。だってレンタルより安い。
これは、天才高校生ディーヴァみたいに言われていた頃の、「古今東西のいいメロディーを上手いこと唄いましたー」というアルバム。たっぷり小柳ゆきの天才性を堪能しなさいね、的な。
そういえば故ナンシー関女史に、「16歳でこういうアルバムを出すことはいかがなものか」的なコラムを書かれていたのがこれだったんじゃないかな。
なるほど。
確かに上手いか下手かでいうと、上手いなあと思う。
ただ「よい歌い手か」と言われると、ちょっと僕にはよくわからない。
圧倒的な加速性能と排気量を持つモンスターカーを、上手にコースなりに走らせているような感じは受けるものの、たとえばレースでの駆け引きとか、そういう面では驚くほど幼い、みたいな。ゲーム世代のドライバーというか。それの音楽版。
好み的には、こういうジャイアン唄いは僕はあまり好きではない。
選曲はいいと思います。
おそらく、先ほど言った、レースでの駆け引き、みたいなもんは、音楽活動を続けて行けば積める経験値なんだろうと思うけれども、なんだかんだのうちにポピュラリティを失ってそういう経験値を積むチャンスを失ってしまったのは残念。少なくとも彼女の才能は、そういう経験値を積むための舞台に上がるには十分な資格であると思うのですけれども。