- アーティスト: Ed Blackwell
- 出版社/メーカー: Ecm Records
- 発売日: 2000/04/11
- メディア: CD
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今ではもう昔の話ですけれども、学生の頃はCDをカセットテープに落として聴いていたもんですよ。で、手製のカセットラベルというかジャケットを作ったりしていたのですね。同じテープで何度も取り直すと、買った時のインデックスシートはなくなるから、それ用に、ちょっと和紙とか便箋っぽい感じの紙が東急ハンズで売られたりしていたなあと。
このジャケは、そういう紙に感じがよく似ている。ちょっと懐かしい気持ちになりました。しょうみのはなし、ものすごい素っ気ないジャケですけれども。
Ed Blackwellはドラム系の楽器いろいろ。Don Cherryはその他の楽器色々。もちろん本業はラッパですが、鍵盤も触っているし、とにかく奔放。
一曲目とか、プレイリストにはなんかメドレーみたいにしれっと書いてるけど(Mutron/Bemsha Swing/Solidarity/Arabian Nightingale)、これ、明らかに一つのメロディーやって、飽きて次のメロディーに行ってるような感じにきこえます。メドレーでよくあるストーリー仕立て感が全くない。子供がいろんなおもちゃを手にとってはちょっと遊んですぐ飽きて、みたいな感じの演奏です。
聴いている方は、はっきりいって、面食らいます。いきなりピアノでBemsha Swingのメロディー弾きはじめてガビーン!みたいな。ものすごい脈絡がなくてシュール。
Ed Blackwellも、ところどころ「祭囃子?」と思うようなとここん、とここんというリズムだったり、なんつーか楽しい。テンションの展開が読めない。でもとりあえず楽しそうなところに連れて行ってくれるっぽい感じなんですよ。
僕はジャズを夜のお店で掛ける「オサレミュージック」としてくくる輩は死ねばいいのにと思っている人なんですが、このアルバムは、そういう規定路線にはのらないこと請け合いのサウンドです。
逆にこの音楽は、どんなシチュエーションに合っているんでしょうか。動物園とかで流れていたらちょっと面白いかもしれない。