半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

"Vic Dickenson septet" Vic Dickenson

 Showcaseという盤が有名ですが、バップ以前の名トロンボニスト、ヴィック・ヂッケンソンの二枚組みCD。東京の中古屋で購入。後に「中間派」と言われるジャンルのトロンボーンは、聴く分には結構好きなんですけれども、プレイヤーとして、奏法を解析したり、ソロをコピーしたりというのはほとんどしたことがありません。
 どうしてもバップ以後に目先を奪われてしまうんですよね。

 しかし、このアルバムとか聴いていたら、なんかそういう自分の態度があさましく思えてしまうような感じ。メロディーを朗々と吹くということの大切さ。ぶっちゃけたことをいうと、バップって、トロンボーンにとっては不自然なんですよね。吹いているときに純正律平均律の板ばさみに苦しむのがトロンボーンです。ある程度のピッチ感覚を持ってくると、純正/平均律どちらに沿わせてメロディーを吹くか、いつも悩みます。そんな風に考えてたら、オルタードとか、歌えんもんなあ。

 ジャケは、あまりいただけない。頭の形が、浦安鉄筋家族