Showcaseという盤が有名ですが、バップ以前の名トロンボニスト、ヴィック・ヂッケンソンの二枚組みCD。東京の中古屋で購入。後に「中間派」と言われるジャンルのトロンボーンは、聴く分には結構好きなんですけれども、プレイヤーとして、奏法を解析したり、ソロをコピーしたりというのはほとんどしたことがありません。
どうしてもバップ以後に目先を奪われてしまうんですよね。
しかし、このアルバムとか聴いていたら、なんかそういう自分の態度があさましく思えてしまうような感じ。メロディーを朗々と吹くということの大切さ。ぶっちゃけたことをいうと、バップって、トロンボーンにとっては不自然なんですよね。吹いているときに純正律と平均律の板ばさみに苦しむのがトロンボーンです。ある程度のピッチ感覚を持ってくると、純正/平均律どちらに沿わせてメロディーを吹くか、いつも悩みます。そんな風に考えてたら、オルタードとか、歌えんもんなあ。
ジャケは、あまりいただけない。頭の形が、浦安鉄筋家族。