- アーティスト: Antonio Carlos Jobim
- 出版社/メーカー: A&M
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
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初めて聴いたのは大学1年の時だったと思う。二年生の時には「星の子Jobim」というバンドを組んでいた。Urbie Greenのようなことをしたかったんだけど、その当時は僕に技量がなくて、アドリブは出来ないし、ピッチも悪かった。だからあまり発展出来ずに消滅してしまった。Look to the Skyという曲をしたかったんだけどなぁ(もちろん、今でも)。
改めて聴いてみる。当然ながらスッカスカのサウンド。そして、決して昇りつめない。かといって緊張感がないわけでもない。
似合う季節は夏。だけど、冷房の聴いた部屋でソファーに座って聴くのが似合っているCDだと思う。
基本的に、Bossa Novaってのは金持ちミュージックなんだ。
Jobimはピアノベースで考えているせいかもしれないが、サウンド的には今聴けば意外に常識的だと思った。たとえばジョアン・ジルベルトなどは、やはりギターをベースにしたコードワークなもんだから、それなりの玄妙さというか、僕には異界の音作りである。
そんなわけでタテのコードワークは普通だが、コードのヨコの流れは、やはりこれは並ではない。
ちなみに、ジャケットもオシャレだし、リスニング向きではあるので、女の子にあげたりするのにもオススメである。現役プレーヤーの頃は、そういった「軍事目的転用可能」CDは、いささかストイシズムに欠けるものとして小馬鹿にしていたものだが。いま思うと若さゆえの自意識過剰に、大いに損をしたものだ。逆に世間のジャズのイメージはそういうものが80%以上を占めているのに。
でも、なんでキリンなんだろう。海辺、走らんだろう、キリン。