- アーティスト:SHUN ISHIWAKA CLNUP4
- 出版社/メーカー: APOLLO SOUNDS
- 発売日: 2019/06/05
- メディア: CD
国内のジャズシーンを見ているリスナーの中で、今や知らない人はいないと思われる、国内でもっともエキサイティングなドラマー、石若駿。
若いのに、すげえ。
(もっというと、石若の育った北海道の地方ジャズ界は、石若だけでなく、かなりレベルの高いジャズマンが育っている。
北海道すげえ。北の大地すげえ。)
このCDはPENとかそういう物欲雑誌の書評・CD欄に取り上げられていたので購入。
ライブで見たときは、衝撃だったが、CDとかで彼が主体となって作り上げる音楽は、こういう感じなのか…
オリジナル。一曲(Mumbo Jumbo)だけポール・モチアンの曲。これも抽象度の高い曲で、つまりはオールドスクールのジャズファンがほっこり聴ける盤ではないです。
イマドキの複合リズムの流れを汲んで、リズムは複雑。スタンダードはない。メロディラインもコードワークもコンテンポラリー。
激しいのも静かなのも。
コード楽器はギターでTpの入ったワンホーンカルテットだが、僕の普段聴いているジャズ脳では今ひとつ何をやっているのかわからないところも……
わかりやすくはないです。
でもなんか引き込まれるものがあるし、美しいし、ドラマ性もある。
なんかすげえダンスのうまい美人が、僕に何かよくわからない言葉で語りかけているような感じ。
ごめん君が何を言いたいのかはよくわからない。でも、わかりたいし、かっこいいっすねー。
と伝えたいけど、言葉がわからないのでにっこり微笑むしかない。
アルバムの感想としては、そういう感じだ。