- アーティスト: アーチー・シェップ,マーティン・バンクス,ミシェル・ズワーリン,レジー・ワークマン,ビーヴァー・ハリス,デニス・チャールス
- 出版社/メーカー: MCAビクター
- 発売日: 1998/01/21
- メディア: CD
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ジャケのデザインは、花柄をあしらったドクロ。
花柄をあしらったドクロ!?
でも、見ての通り、そういうジャケットです。すごいセンスだなーという印象を抱きますが、実際サウンドも「花柄をあしらったドクロ」と表現するしかないようなサウンド。そういう意味では、看板に偽りなし。
ジャンルとしてくくれば、「フリージャズ」というものの中に入るでしょう。
まぁ、こういう作品がばんばん出て「ジャズとは何だ?インプロとは何だ?」と世に問うてた時代だったわけですが、まぁそれが理由か定かではないが、その後、ジャズは(一部の枝を残して)滅びたわけです。世に問うのは自由ですが、商業的には受け入れられなかったのがフリージャズです。この作品は、そういうジャズ滅亡の、A級とまではいかないが、少なくともB・C級戦犯くらいではあると思う。
聴く時の精神状態に、相性みたいなものがありまして、相性があわない時は、ひたすらイライラします。特に一曲目のピロピロピロ、ピロピロピロと延々(15分以上)繰り広げられるサックスのソロの所とか。
例えば「あたしジャズのこと知りたいの」という若い女の子に、何かJazzのCDを貸すとしましょうか。
なにを貸したら喜んでもらえるかはなかなか難しいことですが、無難なところで、Bill Evansの"Waltz for Debby"とかに落ち着くのではないでしょうか。思うわけです。これなら、当たり障りのないし、世間のジャズ=オサレ音楽的なイメージからそんなには離れてないですから。
で、面白かったから次に何か貸して?ということになったとしましょう。そこで、このCDを貸したら、まーーーー99%の子は、二度とCD貸してくれとはいわないだろうと思う。
そういうターミネーター能力を持ったCDですよ。逆にもし、このCDを偉く気に入る子は、ちょっと僕はひくな。きっとその子は変態で、セックスしようとするなら充分心しないといけない。
なんつーか、きっついセックスのようなサウンドなんですよホント。