- アーティスト: トロンボ・コンボ
- 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
- 発売日: 1997/09/14
- メディア: CD
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昔、もと電気グルーブの砂原が、PANNAMに対するオマージュのような音楽をモチーフにしたアルバムを出したけれども、これは、そういう、イージーリスニング部分を斜めからではなく直球で志向したアルバム。
至極まっとうにラウンジ系のイージーリスニングを演っている。50年代/60年代のアメリカでバチェラー・ミュージックと呼称するサウンドに非常に近い。
ちょっとクレモンティーヌ的なちゃんと声出さない系のボーカルと愚直なトロンボーン二本。ホーンセクションがやりそうなバッキングやカウンターリフをボントロ二本でやっている。アドリブなどは一切なし。
ジャズ・トロンボーンの観点ではみると、みるべきところはないのだが、イージーリスニングとしては極上レベルである。存外に気持ちいい。トロンボーンのシルキーなサウンドと撫でつけるようなボーカルがよくあうんですね。僕はこういうのようしないので、とても勉強になりました。また、特筆すべきは選曲。サウンドに振幅はないが、曲は古今東西のいい曲を取り入れてうまいことやっています。
結構オススメなんですが、入手は困難かと思う。