半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

"Watermark" Enya

Watermark

Watermark

 木更津キャッツアイで、バンビがモー子にCDを上げるというのがあって、それが「エンヤ」なのだ。
「エンヤだぁ!?お前何様のつもりだよ!」
「エンヤはやべえよ!」
マスター「エンヤはセックス10回した後だよな」
みたいなことを仲間にボロカスにいわれるのである。

 これはたぶんエンヤの中でも有名盤なんですけれども、そういうことをぼんやり思いながら聴いてました。あー、木更津キャッツアイ、二個目の映画みてねえなーとか思いながら。

 アルバム時代はそんなに印象には残りません。むしろ印象に残らないことを志向して作られたようにも思える音楽です。ひたすら、のどごしをよくするための企業努力。声中心に音作りがされているわけですが、黒人音楽のような律動に乏しく、風のようです。
 こういうのはオーディオのグレードがいいと、より楽しめるタイプの音楽。アンプ繋ぎ直して、もう一度聴いてみよう。

 しかし「癒し系」というくくりはどうかしらと今さらながら思うわけです。作り手サイドから出た言葉でないことは確かだ。大学の軽音時代の尊敬すべき先輩E崎さん(A崎さんといってもいいかもしれない)はこの「癒し系」という言葉が大っきらいなんですが、確かにこんな人を馬鹿にした言葉もあるまい。