- 作者: いしいしんじ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/07/28
- メディア: 文庫
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ウェブ上のごはん日記は、なんか、字が小さくて読みにくい印象があるのですが*1、こうやって活字になったやつはすごく読みやすい。縦書きと横書きでもやっぱり違いますし。やっぱり活字で出力されることを前提としてものを書く人は、Webに書く時も活字になった状態に最適化して書くものなんでしょうか。
文中に書かれていた「園子さん」は、あくまで女友達という風にしか書かれていず、彼女とかそういう風な説明は全然でてこないわけですよ。なんか、新しく入ったサークルで、男の先輩と女の先輩が、当然のごとく仲が良さそうで、つきあっているんだろうけれども、まあ敢えて訊くほどでもないなあ、みたいな感じを味わいました。読んでいて。後でWeb日記の方も、見に行って、結婚されていたのを確認して、ああ、よかった、あの後もうまいこといってたんだねと思いました。小さな満足感。
いしいしんじ氏の生活は大層面白そうではあるのですが、ぴったり!とか、そういう言葉使いが、やっぱり時々乙女チックジャパンであるなと思いました。ま、僕も「〜かしら」とかいう人間なわけですけれども。
ところで、この「半熟三昧」、えっちらおっちらPV 100000に到達しましたようですね。Webお友達のページの中には百万のPageViewになりなむ人もおられますが、前提条件が全然違います。超ロングテールですからね。自分は音楽/本の趣味も out of dateですから、自分の読んだ本とかCDの感想のページがこれだけ他の人に見てもらえるのは希有なことだと思ってます。ま、うち一万くらいは自分だろうけどな。
巡回して見てくれる人、どうもありがとうです。
そしてはまぞう経由で作品つながりで来てくれる人、ありがとう。でもまぁその声は届かないですけれども。自分と同じものを読んだり、聴いたりする人の存在は嬉しいです。
あなたもそうでしょう?
何しろこの辺りは辺縁部で、希薄で暗い、人の少ないさみしい空間ですから。
あーあーあー、ヒューストン、ヒューストン、聞こえますか?
*1:ま、段落を一行あけたりするだけで、随分読みやすくなるんだろうとは思うんですが