- 作者: 伊丹十三
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/03/02
- メディア: 文庫
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あの伊丹監督の処女エッセイ集だそうな。僕なんか、伊丹十三がマオカラーの服着てマルサの女とか撮ってた頃しか(タンポポの頃は知らない)知らないので、実は伊丹氏が外国の映画にも出たことのある俳優さんだったとはちっとも知らなかった。
今の(といっても今は鬼籍に入っているけど、そういう「監督」の頃の)伊丹監督のイメージが邪魔をして、どうも若い頃のイメージが僕の中ではっきりしない。漸く結像したその姿はなぜか鹿賀丈史であったりする。どうもこの文章を頭の中で朗読すれば、「料理の鉄人」にでているフランス貴族のようなうさんくさい出で立ちの鹿賀丈史が喋っるのがぴったりするように思うのは私だけだろうか。
それにしても随分前に書かれた話で、あちこち古い話も多いのに(例えば日本のスパゲッティが殆ど炒め饂飩のような代物で、まともなものがないとか、日本の道路は舗装されていないとか)本人の感覚に古びた感じはあまりしない。
ま、たわいもないお話が殆どだけれども楽しく読めました。続きも買ってしまいました。