明治29年、昭和8年、そして昭和35年。青森・岩手・宮城の三県にわたる三陸沿岸は三たび大津波に襲われ、人々に悲劇をもたらした。
大津波はどのようにやってきたか、生死を分けたのは何だったのか――前兆、被害、救援の様子を体験者の貴重な証言をもとに、巨大津波の恐ろしさを再現した震撼の書。
この歴史から学ぶものは多い。
東日本大震災が、ある種の「答え合わせ」になってしまっているのだが、昔から地震に伴う津波はあった。
罹災後も、前近代〜近代は罹災者に対する補償とか避難民対策も大したものはなく「自己責任」であり、生活は悲惨きわまりないようだ。それを考えると、現代は、災害そのものは変わらないけど、その後の対策についてはまあ、進歩しているよなあとは思った。
ま、原発とか、昔はなかったものもあるわけだけど。