経営コンサルタントのバケモノみたいな小宮氏の150冊目かなんかの著書。
内容は悪くない。よくあるビジネス啓蒙書、自己啓発本という感じである。
- 実力とは多くの人が評価してくれること。そう考えていないとうまくいかない理由を他人のせいや社会のせいにしてしまう
- 自分の責任で自分を変えるんだ、と思えない人はうまくいきません
- 相手のニーズに答えよう
- ファーストステップとして、相手が何をもとめているのかを知り、それを満たすこと、セカンドステップは、普段から準備するということ
- 一人ひとりの人間は間違うことがあっても、世の中全体としては常に正しい判断をする
- 成果と結果のちがい(成果物がもたらすものが結果)、目標と目的の違い
- 「郷原は徳の賊なり」にせの道徳家(八方美人な人)と付き合えば自身の徳を失う 「君子は和して同ぜず、小人は同して和せず」
- ダメなことをダメといえるかどうか
- 信用されるには多大な努力が必要ですが、その信用を失うのは一瞬
- 「グッドはグレートの敵」 本質まで踏み込んで勉強していくと、見られ方が変わります
- 悪い結果などに「なってみて分かる人」と、「なる前に分かる人」、そして「なってみてもわからない人」
- 素直さは大事。素直でない人は人の話を聴けないので他人の知恵を生かすことが出来ない、人が話をしてくれなくなる。素直さは訓練で正すことも可能
- 人生は実践。意見をするのではなく、批評をするだけでなく、行動に移すことが大事
- 変化に対応するには変化に対応するための能力を持つことが必要
- 生きてきて良かったなと思いながら、お金も稼げる仕事に就くことが本当の理想
- 若い時に身につけるべきなのは、ひとつは一生懸命働くという習慣です
- 企業に対して「教育を受ける人は選抜型にしてください」とお願いしています。自ら手を挙げた人だけのほうが望ましい
- 努力するなら結果をともなわなければならない。努力を結果につなげられないのは中間管理職の責任
- 1.自分でコントロールできないことに悩まない。2.言い訳をしない。3.ときには自分を甘やかす
- 「チャンスの対の言葉は準備」
- 会社がお客様第一かどうか、外部指向かどうか。お客様を大事にすることによって、そこで働く人が「働きがい」を感じられているかどうか。(大抵の人は働きがいではなく「働きやすさ」を求めています)
寡作な人の一冊と、いっぱい本書いている人の一冊、どっちがいいのかというのはなかなか難しい問題ではあるが。
多作な人の一冊は「この本にしかない」みたいな切迫感はないものの、やはり読みやすいんだよな。
職人ピアニストが、ラウンジでさらっと一曲弾いてみました、て感じの力の入り方。
間違ったことも言っていないと思うし、こういうのをさらっと読んで、リアルワールドの仕事の身過ぎ世過ぎに疲れ果てた自分の心に、初心を取り戻すのは必要なことだと思う。