『ドラゴンヘッド』『座敷女』などの望月峯太郎氏、気がつくとミネタロウと改名していた。
最近の活動はよく知らないけれど、エッセイ漫画を描いている。
自画像がWebで引っかかってくる写真とまったく同じ。画力、というか眼力あるなあ。
Blogとかによくありそうな日常的な出来事を漫画というか挿絵付きエッセイみたいなスタイルで淡々と描いているのだけれど、
やはり何作も出している漫画家。シンプルに描いているような描線でも、白黒で陰影にツヤがあって、一コマ一コマ完成度が高い。
カラーは一切なくて、モノトーンなんだけど、モノトーンの服をおしゃれに着こなしているかのように、一コマ一コマがオシャレ。
背景の書き込みは、まるで版画のよう。
文や着想よりも絵で魅せるタイプの漫画だ。
もともとデザイナーだったらしいが、それもさもありなむ。
子供や、身の回りの描写に、時々ハッとさせられる。
等身大に描かれる家人の様子が愛らしい。
メガネのこだわり（機能ではなくファッション視点）、靴の話
昔はバイクにこだわっていたけど、今は歩いているだけ、とか、年を相応にとった人間の「おりてる感じ」が、なかなかよいのである。
