オススメ 100点
セルフトークというのは、我々が行動する際に心の中で自分に発している自分の中の言葉。
マンガでいえば、吹き出しが泡状になってるやつね。
セルフトークをうまくコントロールすることができれば(たとえばアンガーコントロールとかもそう)、緊張してあがってしまうとかも起こりにくいなど、自分の非合理な行動を抑制できる。
それだけではなく、ここ一番というところで最大のパフォーマンスを発揮することができる。
セルフトークには、ネガティブな自問自答「セルフトークA」(感情の発露)と前向きに自分の力を最大限に発揮する「セルフトークB」(理性から発せられる)がある。セルフトークAをできるだけ減らし、セルフトークBをできるだけ増やしていくというのが、うまく自分をコントロールするコツである。と。
・アンガーマネジメント
・ストレスマネジメント
・スポーツなどにおけるメンタルトレーニング
・瞑想
・マインドフルネス
・ゾーンとフロー
などにも通じる話だが、セルフトークという共通概念で、結構いろんなことを説明することが可能かも、と思った。
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たとえば、エヴァンゲリオンで主人公「碇シンジ」には
「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ……」という有名なセリフがある。
これは、パフォーマンスを引き出す点ではあまりよろしくない(言葉がネガティブ)「セルフトークA」に分類されるやつだ。
望ましいセルフトークBとしては
「僕は逃げない」
「みんなのために、僕は戦うんだ」
とかになるんだろうな。
ま、エヴァンゲリオンは内発的動機が非常に複雑な思春期の少年が人類のために戦うという葛藤と矛盾がポイントなので、仕方ないけどね。
「ガンダム」シリーズの富野由悠季も、セルフトークを随所に劇中の台詞に組み入れていると思う。
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マンガはセルフトークの宝庫
多分、このセルフトークマネジメントは結構便利な概念だけれど、日本の誇る漫画文化は、このセルフトークをかなり可視化する効用がそもそもあるような気がする。
なので漫画読み用にはセルフトークの概念は理解しやすいし、セルフトークマネジメントそのものも、漫画の実例を用いると容易かもしれない。
スポーツ系漫画、例えばベイビーステップの主人公の心の動きは、セルフトークマネジメントそのものだと思うので「『ベイビーステップ』で学ぶ、セルフトークマネジメント」という本は、多分まあまあ売れるんじゃないかな。
(これもBlogに書き残さなかったか…)あと、『鬼滅の刃』なんてめちゃわかりやすいセルフトークのオンパレード。
主人公の炭治郎はメンタルも安定しており、セルフトークAとセルフトークBのバランスが抜群。善逸とかは、むしろセルフトークAの代表的な人物だろう。あ、これは売れる本ができちゃうな!多分一年以内に鬼滅の刃を例にしたセルフトークマネジメントの本が出ると予想する。