オススメ度 90点
でもこれ経営者が社員に読ませたらあかんやつ度 80点
- 作者: 倉園佳三
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2019/02/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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一言でいって「楽しく仕事をしようぜ」という本。
「仕事を辞めたい」「とにかく早く退社したい」「職場の人間関係がしんどい」
「給料が安い」などの理由で、せっかくの仕事が「嫌な仕事」になっている人は少なくありません。
本書はそんな人たちに向けて書かれた、
「嫌な仕事」を「ご機嫌な仕事」に変える考え方やノウハウが詰まった1冊です。昨今の働き方改革は、「仕事とはつらいもの」「仕事の時間は少ない方がいい」
という前提で様々な仕組み作りが行われているように見受けられます。
著者の倉園佳三氏は、こうした「仕事=苦行」という前提に疑問を投げかけます。
その理由を「なぜなら、多くの人は人生の大半を仕事に費やしているから」と述べた上で
以下のように続けます。もし、本当に仕事がつらいものだとしたら、
人生の大半はつまらない時間で占められることになります。
これはまるで、私たちが不幸になるために生まれてきたようなものです。(本書より)「仕事=苦行」という前提で労働時間削減に取り組むことで、
確かに苦痛は減らせても、仕事そのものからしあわせを得られるようにはなりません。
本書では、いつでもどこでも、何をしていても、どんな状況に直面したとしても、
決して揺らぐことのない「完全無欠なしあわせ」を
自らの仕事で実感できる考え方や実践方法を紹介していきます。
これ、紹介文なんですけど、
ここまで書いてしまったら本文よまなくてもいいんじゃないか…とさえ思う。
だいたいこんな感じ。清く正しい自己啓発本。
「哲学」っぽい思考実験が続く。
私たちは一人で幸せにはなれないのだ。
孤立意識、ひとつ意識。
生態系の中の一人である、と考えると、仕事に対する満足感が生まれる。
逆に、そこを感じないと、絶対に仕事中に幸せにはならない。
だから、職場のみんなを、顧客を、自分を幸せにするために仕事をしよう!
でも、うなづける部分はとても大きいのだが、経営者から職員に対してこれ読めというと、少し問題があるのかもしれない。
すごいいいこと書いているんだけどなー。
これを上から読ますのは、ブラック企業などでよくやりそうな手口であるような気がする。