- 作者: 堀江貴文,西野亮廣
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2018/10/26
- メディア: 単行本
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挑発的なタイトルがついているけれど、うん、いい本です。
なんか、ネガティブなことが書いてあるようなタイトルだが、全く逆。
世の中にいるバカ(いろんな類型をあげている)の言うことを真に受けないで、自分で考えて行動しようぜ!という
極めてポジティブなメッセージである。
世界の変化はものすごく大きい。世の中の常識というものも、ものすごい勢いで変化しているのに、大多数の人は自分の経験を盲信して、新たなことに対しては思考停止を決め込む。特に内に閉じた日本の社会では、こういう人がかなり多い。
ホリエモン・西野氏の両氏がいずれにしろ嫌うのはこういうタイプの旧来勢力=バカのいうことは聞くな!
、というのが彼らのメッセージである。
そういう意味ではある種の痛快性がある。
しかし後半は「ぐだぐだ考えていないで、バカになってとりあえずやってみようぜ!」
みたいなメッセージ。
はては、堀江は西野のことを、西野は堀江のことを「こいつは、こういうところがすごい、バカだな〜」という評価になり、
バカが、どちらかというといい意味で語られる文脈になって、
最終的には「俺もお前もバカになろうぜ!」みたいな感じになる。
うん、めっちゃいいこと言っているけど「バカ」という言葉の使い方、ブレてません?
最後まで読んで、タイトルに戻ったら、若干「?」「?」となる。
でもまあ「多動力」を始めとして堀江氏のここ数年の一連の著作は、時代の変曲点において極めて重要なメッセージを発していると思うし、
西野氏も堀江氏も、既成概念にとらわれず、自分の頭で考えて自分のスタイルを作り上げている。
メッセージこそが重要だ。
素直にきくと、いいことが一杯書いてある。