「お金」関係二冊。
以前に「あり金は全部使え」という本もだしていたが、ホリエモンこと堀江貴文氏の主張は一貫してぶれない。
halfboileddoc.hatenablog.com
お金に振り回されるのではなく、お金の多寡は「信用」の多寡であることをきちんと理解しろ。
お金だけがあっても何も役に立たない。コミュ力をもっていれば、お金がなくてもお金がある人のように行動できる。
お金はあとからついてくる。
(このへんの主張は岡田斗司夫の「信用通貨」というのと似ている)
昔にくらべてストックそのものの価値は相対的に下がっている。これは通貨においても同じことで、フローがことさら称揚される世の中ではあるなと思った。
注意したいのはコロナなどの、予測不能な災害リスク。
しかし実体のストックがない企業は、こういうイレギュラーな災害には弱い。逆にいうと、そこさえ乗り切れるだけのストックがあれば、まあ問題ないと思われる。
ホリエモンチャンネルとかNewspicksとかも含め、堀江氏の考えかたは、容易にアクセスできるので、興味があれば、見てみるといいだろう。
こちらは「お金」という用語でついでにあげてみたが、あまり繋がりはない。
これは少し古い本で2012年の刊行。
さすがに今は常識化しているようなことも語られている。
世界の地域格差が解消し、グローバル経済は各国の人工ベースに回帰していく(つまりアジア・アフリカが有利になってくる)。
しかし2020年の時点で、この2012年の未来予測「こうすれば日本はよくなる」的な提案のほとんどは実現されておらず、日本のグランドデザインが変わらない(変えるような意思決定システムがうまく機能しない)ことが、やはり国家低迷の原因だよなあ……と、暗澹たる気持ちにはなった。