- 作者: 藤沢周平
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/06/01
- メディア: 文庫
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孤影抄が面白かったもんだから、対になっている「必殺技モノ」のこちらも買った。うん。やっぱり面白い。
安定した面白さがあるですね。素晴らしい。
ただ、もちろん最初に読んだ衝撃というものは二作目にはないものですから、その分インパクトは少なかったんですけれども。それは僕のせい。
この中の非常に地味な一作が、『武士の一分』になっていると考えると、まことに趣があるというか、なんというか。
この短篇集の中で、敢えてこれ選ぶの?という気もしました。
しかも、あえてキムタクという派手な食材を使って。それがヒットにつながったんだろうか。
本来長編小説の映画化って、これくらい余白のたっぷりある中短編を2時間に収めるのが理にかなっているような気がする。