半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『再び女達よ!』伊丹十三

(asin:4167131021,asin:4101167346)
Book offにて105円で購入。ちょっと前に「女たちよ!」「ヨーロッパ退屈日記」の新装版を買っていたのですが、これはもう、完全に昔の版で、表紙もだっさいだっさいイラストで、時代を感じます。
 エッセイ自体は、基本的にはどの本も変わりません。先の二冊と大体同じでした。
 この感覚は景山民夫原田宗典のエッセイの印象と似ています。例えば景山の『普通の生活』、初めて読んで感心した割には、二作目、三作目はそれほどの感銘を受けない。別にクオリティが落ちているわけではなくて、もしその二作目を初めに読んだら、多分感心しただろうな、と思うわけです。あまりにも同じで飽和してしまうからなんでしょうね。


 読んでいてちょっと面白かったのが、車について書いている文中に「クラークという人によると未来の乗り物は馬らしい」というくだりがありました。これって、A.C.クラークの『未来のプロフィル』での未来予想の文章のことだと思う。

 伊丹十三A.C.クラークの科学エッセイを読んでいたんだ……

未来のプロフィル (ハヤカワ文庫 NF 45)

未来のプロフィル (ハヤカワ文庫 NF 45)