- 作者: 伊丹十三
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1972
- メディア: ?
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Book offにて105円で購入。ちょっと前に「女たちよ!」と「ヨーロッパ退屈日記」の新装版を買っていたのですが、これはもう、完全に昔の版で、表紙もだっさいだっさいイラストで、時代を感じます。
エッセイ自体は、基本的にはどの本も変わりません。先の二冊と大体同じでした。
この感覚は景山民夫や原田宗典のエッセイの印象と似ています。例えば景山の『普通の生活』、初めて読んで感心した割には、二作目、三作目はそれほどの感銘を受けない。別にクオリティが落ちているわけではなくて、もしその二作目を初めに読んだら、多分感心しただろうな、と思うわけです。あまりにも同じで飽和してしまうからなんでしょうね。
読んでいてちょっと面白かったのが、車について書いている文中に「クラークという人によると未来の乗り物は馬らしい」というくだりがありました。これって、A.C.クラークの『未来のプロフィル』での未来予想の文章のことだと思う。
伊丹十三がA.C.クラークの科学エッセイを読んでいたんだ……
- 作者: アーサー C.クラーク,福島正実,川村哲郎
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1980/02/01
- メディア: 文庫
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