- アーティスト: V.S.O.P.ザ・クインテット
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 2001/03/23
- メディア: CD
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結構伝説的なバンドのライブテイク。サウンド的には60年代にマイルスのバンドでやっていたような、全員攻撃・全員防御的フォーメーションジャズの延長線上。この辺りが、現在のコンテンポラリー・ジャズのフォーマットのルーツかしら。これにブレッカー風味をちょいと足せば、ハンコックのこれ以降の演奏のテンプレートとなります。
しかし、裏ジャケのメンバー写真をみると、さすがに時代を感じますね。みんなアフロヘアーで、まるで風防付きのマイクみたいであります。
基本的なサウンドは上述したとおりのものですが、フレディ・ハバードがここでも結構いい働きをしています。 「他人の褌で相撲ととるハバードに外れなし」という格言(ないけど)は、ここでも正しい。
今にして思えば、マイルスのバンド・コントロール力というのは大したものなのだけれども、それはいい意味でも悪い意味でもなわけで、こういう全員攻撃・全員防御的フォーメーションは、マイルスをピラミッドの頂点とする独裁制より、フラットな組織的の方が向いているのかも。