半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

"Grand Encounter" John Lewis

Grand Encounter: 2 Degrees East - 3 Degrees West

Grand Encounter: 2 Degrees East - 3 Degrees West


 これは、完全にジャケ買いですよね。
 干し草に寝転がった、1950年代ということを考えるとなかなかの露出度の白人娘。
 ムフー。僕、こういう昔のアメリカのふわっとしたスカートものすごい好きです。若い女性が、ジーンズをはくと、嫌な顔をされた時代の服ですね。でも、リアルにこれ着ている人はみたことないし、リアルにみて扇情されるというわけでもないと思う。あくまで、こういう風に映像でみて、いいなあと思う程度。

 ところで、肝心の音楽の内容ですが、もの凄く静かな、MJQ的サウンドです。「決して盛り上がってはいけない」というウェスト・コースト・ジャズの教義(そんなものあるのか?)に忠実。
 ドラムなんか、いるのかいないのかわからないくらい。バッキングをしているピアノも、殆ど裏拍に割ってはいるようなことはしない。
曲も、
 Love me or leave me/I can't get Started/Easy living/2 degrees east, 3 degrees west/ Skylark/ ALmost like Being in love 
と、いわゆるスタンダードで、その当時からいっても、とんがった選曲とは到底言えない代物。そして、すべての曲が、ミディアム〜スロー以下のテンポ。
 非常に大人感のある演奏です。若い時はこういう演奏のよさがわからなかったけれども、こういう一見やりやすそうなテンポは、実際にやってみると、できんのですよ。