- アーティスト: Chet Baker,Paul Bley
- 出版社/メーカー: SteepleChase
- 発売日: 1994/05/24
- メディア: CD
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このあたりのChetを聴きながら、Chet Bakerという、ある種の天才が辿らざるを得なかった人生の晩年の味について思いをはせるのです。
で、久しぶりに別のを買ってみました。これはPaul BleyとのDuo盤。
Paul Bleyって、もうちょっとアヴァンギャルドな演奏ではなかったかと思うけど、ひどく普通の、というか、そんなにひねりのない普通のピアノデュオでのバッキング、のように思われる。
いや、別に奇を衒う必要はないのですがね。
スッカスカのラッパの音色でありますが、フレージングなどはやはりツボをおさえて離さないチェット・ベイカー。あまりまとわりつくようにはならないポール・ブレイのピアノ。
ポール・ブレイが、ベイカーを突き放しているような感じを受ける。
まぁ、チェットもうろたえたりとかしないんだけれど。
冒頭のIf I should lose youなんかは、いかにもな 晩年Chetの油の切れた感じを表していて、あざとくさえ思われるくらい。
"Pent-up House"この手の「よれチェット」にとっては結構きつい曲だが、これは頑張りました。