- アーティスト: Ketil Bjornstad & Henryson
- 出版社/メーカー: Ecm Records
- 発売日: 2011/03/29
- メディア: CD
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「雨と休日」というカフェが高円寺にあるそうな。そこの店主のセレクトが特集記事の中で比較的尊重されていたっぽいので、それで購入。
つい最近買った『部屋、音楽が溶けて』、これは中低音というのがコンセプトのコンピレーションアルバムなんですが、それもそれで買ったわけです。
ECMで、ピアノとチェロ。ビートはない。
正直、どこが、Night Songなのかはわからない。確かに、夜のしじまに、空の暗がりにぬけて行きそうな音ではあると思う。ひっそりとした音楽。
決して大音量ではなく、高すぎて鼓膜にも響きすぎず、また低すぎて横隔膜に響きすぎもしない音。だから直接脳髄にくる感じはあります。
僕は前から、ジャズの中でも、例えばChet BakerのSteeplechaseの3ピースとか、ドラムレスの2ピース・3ピースバンドを好んで聴く傾向が以前からあるので、そういう切り口にはあまり目新しさを感じなかった気がする。でも、とてもきゅっとしまった、いい作品だと思います。
ところで、モーツアルトの「アイネクライネナハトムジーク」という曲があるじゃないですか。
あれって、それこそ小学生の時に曲名を知り、その時には意味なんかわからず
「アイネクライネナハトムジーク」という、いわば呪文のように覚えたわけです。語呂で区切ると、アイネ・クライネ・ナハトム・ジーク、だと思ってた。
だけど、大人になって良く考えたら、「Eine Kleine Nacht Musik」
つまり、a small night musicということなんですね。日本語題は、そっけなく「小夜曲」と書かれていますが、まさに、それで必要十分なんや。
ところで、夜曲というのはSerenadeという言葉でもあるわけなんだが、このNight Songというのは、そういう系譜を考えるべきなのだろうか。あまりセレナーデ感は感じないのだけれど。