半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

p1[jazz]"Magic Voices --Complete box set of Singers Unlimited"

Magic Voices

Magic Voices

 Singers Unlimitedのコンプリートボックスセット。
 CD7枚組の超豪華版。
 Singers Unlimitedは70年代に活躍していたコーラスグループです。

 このグループがLPで出ていたのは計14枚(クリスマスアルバムだけはなぜか入っていないが)だそうで、その14枚を二枚ずつCDに入れているというという、とっても濃ゆいボックス。でも、CDも一ケースに2枚ずつ入っているので、それほどかさばらないのも嬉しい。

 これ、はっきりいってすごいよ。
 結構なスタンダードを網羅している。何かボーカル入りのスタンダードをやりたいなと思ったときに、よくやりそうな曲はたいてい入っている。アレンジも凝っていますし。

ア・カペラ

ア・カペラ

「アカペラ」というアルバムはこれを買う前にCDで持っていました。それゆえに、このボックスセットではかぶってしまっているわけですが、これはどちらかというとビートルズとかジョニミッチェルとか、そういうポップス曲をうまいことカバーしているわけです。14枚の中でもこれはベスト3には入ると思う。一枚買うんならこれだな、やっぱり。

 しかし時代背景を考えると、ビートルズにしろ、その他のフォーク歌手にしろ、まあ、言ってみれば Teenage Music、くちさがなくいうとガキんちょ向けな音楽なわけでして、それをオトナなアレンジでオトナの作品に落とし込んでるわけですよ。

 2009年の現時点ではそのあたりの境界はあいまいになっちゃっているわけですが、あの頃にSingers Unlimitedはどういう風に消費されたのかなあという風に思ったりもしました。
 ラウンジ・ミュージックが一周回ってクールなものとされる前の時代ですから。
 あ、それからDisc 2の後半のアルバムはアコーディオンで伴奏されていて、ピアニカ修行中の自分には非常に参考になりました。