半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

"Back to the Tracks" Tina Brooks

ご無沙汰です。誰も期待してはいないだろうけど、ご無沙汰です。
忙しくなったのであんまり書き込めなくなったんですが、ぼちぼちしていきます。
CDとか本とか読まなくなったわけではなくて、むしろCDは買う量が増えました。未評のCDは100枚以上あります。ま、僕の聴いているCDとか、本とか、新刊のものは全然ないので、何ら問題はないのです。

とりあえず、まずこれ。

 ティナ・ブルックスは、「紙のジャズ」つまりジャズ・ジャーナリズム的には「通好み」という一言で括られてしまう存在です。
 別に悪いミュージシャンではないのですが、ポピュラリティとは縁遠い所にいた人(そんな人はジャズ界にはいっぱいいるし、ジャズというジャンル自体がそういえなくもない)なんですが、そういう事前情報があると、つい手が伸びてしまうのは、潜在的に「ジャズ通」なるものに憧れる自分、というためですよ。情けない話ですが。

 ちなみに、以前買った"True Blue"というアルバムは割と好印象でしたけれども。

 ええと、このアルバムは良くも悪くも60年代に数多く作られた金太郎飴的ブルーノートアルバムの一つ、という感じです。
 フロントは、ブルーミッチェルとティナ・ブルックス、あとジャッキーマクリーンが一部参加していますが、語法的にはハードバップのソロで、曲も、ほとんどが一発に毛が生えたようなもの。ブルース、もしくはセミ・ブルースといった感じ。
 確かに二管(一部三管)の重厚でダーク(だけど、安易)なヘッドアレンジは言い意味で60年代の雰囲気がぷんぷんしますけれども。