Interaction/Sing Me Softly of the Blues
- アーティスト: Art Farmer
- 出版社/メーカー: Collectables
- 発売日: 1999/06/22
- メディア: CD
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前者は1963,後者は1965年。Jim hall, steve swallowで、共にフロントはアート・ファーマーだけのワンホーン。
アートファーマーはジムホールとよく組んでいます。僕の知っている限りでは、Gerry MulliganのNight Lightsで組んだのがきっかけで、その後10年くらいの間で何枚か共作を出している(はず)。スウェーデンより愛を込めてとか、そういうの。この二人はものすごく噛み合いがいいんですよね。僕はジャズテットでのファーマーも好きなんですけれども、このちょいイージー・リスニング要素に振られたアート・ファーマーの方が好きかもしれません。
以下、二枚のLP別に寸評。
Interaction:これは酒バラから始まっているアルバムで、スタンダード中心の構成。こういうアルバムはアートファーマーの真骨頂なはずなんだけど、このアルバムに関しては、ひどく盛り上がらないのである。メダリスト候補が、予選に出て、ま、予選に落ちないところまでやってあとは流しているような感じ。ただ、こうした流し演奏の方にこそ地力が出るという考え方もあるが、アドリブのラインをみる限りは、少なくともアート・ファーマーは、頑張っていない。
Sing Me Softly of the Blues:後半のアルバムは、ジャケこそちょっとメローな感じではあるけど、むしろ演奏的には頑張っている感がある。選曲は完全にオリジナル・チューン。スティーブ・スワローやカーラ・ブレイの曲をやっている。ということは、抽象的で小難しげな感じになる。そうか、このころはカーラ・ブレイはスティーブ・スワローと結婚していたんだっけ。アート・ファーマーも小難しいバックに乗って、どっちかというとよそいきな感じでパリパリ吹いています。ちょっとだけ、そういう緊張があって、音が少し固い。
アルバムの出来としては、後半の方がいいかなあと思うんですが、選曲とかは前半の方が好き。なんとも評価しづらいですね。ジャケ写のイメージは、前半、後半ジャケが逆の方がイメージにあっていたんじゃないかと思う。
参考:
Gerry Mulligan "Night Lights"☆☆☆☆☆
- アーティスト: GERRY MULLIGAN
- 出版社/メーカー: POLYG
- 発売日: 1988/09/14
- メディア: CD
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Art Farmer "To Sweden with love"☆☆☆
- アーティスト: Art Quartet Farmer,Jim Hall
- 出版社/メーカー: Koch Records
- 発売日: 1999/05/18
- メディア: CD
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