半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

"SO CUTE !" オムニバス

SO CUTE !

SO CUTE !

東芝レーベルの、昭和歌謡ベスト。4枚組。中古屋で約4000円。
昔の昭和歌謡のCDが欲しくて、いろいろ物色していたんですが、ジャケのデザインでこれにしました。
60年代から80年代まで、時代順に並べられています。

 Vol.1あたりは昭和30年代で、やっぱりサウンドもそんなもん。一番最初は、歌謡曲より前の、アメリカっぽいオールディーズを日本語でやったような時代ですが(バケーションとか)、そのあとはどっぷり歌謡曲

 Vol.3あたりから結構わかるようになってきて、Vol.4は「懐かしーい♪」と思えるラインナップ。(我々は1974年生まれなので) Vol.4のラストは西村知美(すごい音程)。1986年のマリリンとか、懐かしいなあ。
 残念なのは、東芝の一レーベルのアーティストなので、今ひとつ片寄っていて、これだけで昭和歌謡ベスト、とはちょっと言えないところ。この前のBeauty of Voicesと比べるとそういう意味で完成度は格段に低いです。資料的な価値はあるとは思うけれども。逆にいうと、全レーベルを通してのベストでは勝ち残れないようなシングルも収載されているのがいいところかもしれない。

 今となっては忘れられているような妙なものもあったりして、面白い。
例えば、 うい・う・のん / 朝丘雪路
歌詞は延々「イヤ、アン、ダメ、ダメなの……」こんなのが続いているだけという。
なんですか。これ。
これだけでも買う価値はありました。
(後で調べてみると、割と有名な放送禁止歌らしいです)

あと、ライナーノーツに大場久美子の紹介で、
「彼女の魅力は不安定な音程で…」みたいなことを思いっきり書かれて、ちょっと苦笑。どこが持ち味や。
確かにその不安定な音程を堪能しました。飯食いながら聴いていて、吹いたもん、飯。