半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

George Colligan "Small Room" (Steeplechase)

Small Room

Small Room

 Steeplechaseの、ピアノソロの作品は、ECMとか以上に「どれを聴いても同じ」感に溢れているのはなぜだろうか。
 "Steeplechase"というブランドは、ある種のフィルターの役割を果たしているから、ミュージシャン如何にかかわらず、CDの性格はある程度透けてみえちゃうんだよね。このことは、例えばECMとか、澤野工房でも同様の事が言えるけれど。

 そして残念ながらSteeplechase印のソロピアノは、平均点はクリアしていて安心して聴けるけど、逆にいうと、油断出来ないタイプの演奏にはあまり出会わない。

 例えば、セロニアスモンクが生きていても、Steeplechase予選は通過出来ないだろうと思う。

 このCDも、そういう感じです。ただ、選曲はこういうスティープル印にしては結構珍しい。
 大抵こういうのって、割とベタなスタンダードか、もしくは本人作のオリジナルを中心に組み立てるけれど、このCDは割と新し目のジャズミュージシャンのオリジナル、いわば、ニュー・スタンダードというべきものが多い。これは結構いい選曲だと思う。


 はてなではジャケ写が映っていないが、インテリくさいうらなり系の若い男性が、いかにも見下したようなカメラ目線で写っている。このジャケは、相当いただけない。このジャケで、どう売れというのだ。どうやって、買いたい気持ちにさせられるというのだ。
 このジャケにOKだしている時点で、本人には軽くダメだしチョップを入れたい。まずその貧相なひげをやめなさいといいたい。小一時間ほど問いつめたい。

 逆に言うと、ジャケよりも、内容は何百倍もよいです。