- 作者: 北村薫,おーなり由子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2002/05/23
- メディア: 文庫
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ひっじょーに安心して読める本でしたが、ニュアンスとして赤川次郎っぽい感じがしました。そういう結論を得てしまい、いくばくかのがっかり感がないと言えば嘘になる。
しかし、逆に言うと赤川次郎、これは通俗小説のイコンなわけですが、じゃあ赤川次郎がつまらんかというと全然そうではなく、文章も上手いし、例えば三毛猫ホームズなど推理小説として一定のレベルを保ち続けている。しかしじゃあどんどん赤川次郎を追いかけて読んでいこう、という気にはやっぱりならないですよ。
純文学と通俗小説の違いっていうのは一体何なんだろうか。
スノビズム?いやいや。
話は北村薫を離れていってしまいましたけれども。