駅の本屋で平積みされているのを購入。
- 作者: A・J・ジェイコブズ,黒原敏行
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/08/03
- メディア: 文庫
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外国の日記を読むのは昔つきあっていた彼女がブリジット・ジョーンズの日記を貸してくれたが途中で放り出した以来である。そういえばあれは、映画も途中で放り出した記憶しかない。僕はあの映画をみてレニーゼルヴィガーはぶうちゃんなんだと思っていたら、Chicagoではかなりなおみあしをご披露していらっしゃってたまげた覚えがある。
ダメダメ感漂う編集者(とはいってもなんといってもエスクワイァだから、ステータスとしては大したものだ。自虐文体なのだと思う)が、ブリタニカ百科事典を読破するまでを日記に書いた話。
ひと言で言えばこうなるわけだが、うーん、思っていた以上にちゃんとストーリーが成立しているのに感心。これは、ビルドゥングスロマンだ。
僕に関して言えば「AからZまでの章立てを生かした構成の小説部門賞」の第二位にを謹呈したいほどおもしろかった。(ちなみに一位は、「はてしない物語」。これは、しょうがないよね?)、ついでにいうと、「ビルドゥングスロマン、主人公が最年長部門」堂々一位でもある。この年(35歳)からの成長譚というのは、悪くないね。