半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『ユングのサウンドトラック 菊地成孔の映画と映画音楽の本』

ユングのサウンドトラック 菊地成孔の映画と映画音楽の本

ユングのサウンドトラック 菊地成孔の映画と映画音楽の本

 音楽出身サブカルさんである私にとって、菊地成孔は、でればとりあえずチェックせざるを得ない存在なのです。ねえみんな。

 で、これは本屋でぱらぱらっとめくって「ミッキーマウシング」というくだりが非常に面白かったので買おうと思ったのです。
 表紙とか装丁の良し悪しはよくわかりませんが、上品な馬の写真(しかもベルばらのような巻き髪)。これは何を表しているのでげしょう。

 僕は、映画に関しては系統だって見たりもしていないし、網羅もしていない。見ている本数だって非常に少ない。なので菊池氏のこれを糸口に、いくつかの新しいジャンル開拓をしようと思いました。
 ここに取り上げられている映画、全然僕おさえていないんだもの。特にゴダールとか。

 でも、ゴダール、きっと寝てしまうだろう。大抵の映画だって寝てしまう僕が、ゴダールの退屈さをうけいられるとは思わない。

 しかし課題が増えちゃったなあ。
 人生はこういう、人類の作ってきた無限の芸術のアーカイブを味わい尽くすには短すぎるものです。

 が、それにしても映画の見方、切り取り方は、他の映画評論家とは画然としているので、それは非常に斬新だと思います。ま、菊地氏のありようとしてはそれほど目新しさは感じませんでしたが、いつもの菊地節で、だからこそ買ってしまうのですよ。