アフロ・ディズニー エイゼンシュテインから「オタク=黒人」まで
- 作者: 菊地成孔,大谷能生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: 単行本
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なるほど。
視覚芸術と音楽の関係、映画と音楽との関係、など、に対して、いつもの菊地節が炸裂。
非常にスリリングな論理展開が続きますが、今回は軽口は少なめで、それだけ、このテーマが重要であると思わせられます。若干手探り感はありますが、「服はなぜ音楽を必要とするのか」でもされていた議論が、さらに深くなっている。新しい地平に立って、論考をするというのはこういうことなんだ…と菊地成孔の本を読むといつも思う。
菊地成孔のすごいところは、プロデューサーとしてもプレーヤーとしても成立しているところですが、本当のことをいえば、その三役を一人でしなければならないのは、むしろ難しいことでしょうね。評論家・理論家だけであったなら、どれだけ精神的な負担が少なくてすんだだろうに。