半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

Billy Strayhorn septet "Cue for Saxophone"

Cue for Saxaphone

Cue for Saxaphone

中古屋にて。
 Billy Strayhornの名を冠したアルバムはLush lifeしか持っていなかったので、(http://d.hatena.ne.jp/hanjukudoctor/20050719)購入。
 59年の作だが、サウンド的には、もうちょっと前の感じです。
 このSeptetは、やはりエリントンバンドよりは練られた感じが少なく、曲もハッピーな感じのはいいなと思うが、なんつーか、C jam bluesにも一脈通じる、リフ掛け合いだけ?見たいな安易な曲が、ちょっと自分の好みのサウンドではないように思いました。僕はアレンジャーが血を吐くような苦労をしたようなんが好きなんです。

 あと、ビバップ前の、こういう感じのしゃくりあげ+ビブラートクラリネットが、多分僕はあまり好きではないんだと思う。

 トロンボーンはクエンティン・ジャクソン。これも、さっき自分が嫌いと書いたクラリネットと同じで、かなり古い感じのスタイルだけども、ミュートプレイはゆったりしていて、さすがと思う。一言で言うと、ハッピーでスウィートな感じのトロンボーンで、たとえば村上春樹の『トニー滝谷』に出てくる主人公トニーの父親、滝谷省三郎はこんな感じのスタイルだったんじゃないかなあと思います。