半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

バトル・ジャズ-ビッグバンド・アルティメット高速チューン

バトル・ジャズ-ビッグバンド・アルティメット高速チューン

バトル・ジャズ-ビッグバンド・アルティメット高速チューン

何となく立ち寄ったHMVで、購入。
 視聴コーナーにかかっていたこと、ジャケが綺麗だったことが購入の決め手。昔カセットテープで持っていたが、今では聴けなくなってしまったのが幾つかあった。懐かしい。
 はてなではno imageですが、ジャケはこんなです。

 タイトルが内容のすべてを表していて、フルバンの血中濃度上昇系の曲のコンピレーション。誰が選曲したか知らないが、バンドのバリエーションは微妙に豊富。現在30代後半から40代くらいの、昔大学時代にビッグバンドに在籍していた人間が選曲するとこうなるんじゃないかと僕はにらんでいる。コンテンポラリーなビッグバンドと北欧系はないし、例えば今現役でビッグバンドをしている人間の選曲とは、ちょっと思えないので。

 で、確かにどいつもこいつもえぐい系の曲。ベイシーの「ヒーツ・オン」がこの中ではおとなしいくらい、というと、大体その激しいいっぷりがおわかりになるでしょうか。




 ところで、ジャズは「やってる人」と「きいてる人」で、嗜好がだいぶ違う。
「きいてる人」の六割方は例えばビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビー」的なものを聴くのに対し、管楽器で「やってる人」(の六割方は、こういうサウンドを好むのだ。(大体こういう人はビッグバンドに所属している人がマジョリティであるから)。

 そこには大きな隔たりが存在し、その為に生じる誤解は「アマチュアジャズプレーヤー」を称する人種の日常的風景と言えよう。
 ジャズは「夜、おしゃれなバーでかかっているムード音楽」「女を口説くための音楽」だけではないのだ。

 あんまりジャズ聴いたことない人で、興味があるなら、これ一枚くらい買っても損はしないんじゃないかしら。1800円だし。但し女性を連れ込んだ時にかけるBGMには適しませんが。

 個人的には穐吉バンドのStrive for Jiveが一番きました。確か花魁譚に入ってたんじゃなかったかと思うんですけれども、いやーすごい。