- アーティスト: 木住野佳子,FISHER BRUCE CARLETON,安カ川大樹,岩瀬立飛
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ビクター
- 発売日: 1999/03/20
- メディア: CD
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これは、アマゾンのリストで「邦人女流ピアニスト」というのがありまして、そういう中で上の方にあったのでクリック購入。
12年前に発売された木住野佳子さんの4枚目のアルバム。
スタンダード集であり、非常に聴きやすいです。
聴きやすい、というのは褒め言葉かどうかというのを昔考えたことはあります(例えば、上原ひろみ、は聴きやすい、とは言えない)。しかし、聴きやすい⇔聴きにくい、いい⇔わるい、という二項対立があるとして、
聴きにくいけどいい、というのはあるけど、聴きにくくて悪い音楽の方が多く、
そして聴きやすくてわるい音楽というもあるけど、それよりは聴きやすいいい音楽の方が多いような気がするのですよ。
いい音楽の中では、聴きにくいけどいい音楽が聴きやすいけどいい音楽よりも稀少性があるのでしょう。
だけど、聴きやすくて、いい音楽は、やっぱりいいですよ。
昔は、こういうのを「さらっと聴ける〜」とかいって、さらっと聞き流していたけど、じゃあこういう演奏をしろといわれると、なかなかできない。アマチュアは、まず、技術的な到達点が低いことで生じる夾雑物がよい音楽のじゃまをする。
自分おそれなりに演奏をする昨今、ジャズの批評って、全然できないっす。
皆自分のクソ演奏から比べたら遙かにうまいんだもん。
Anonymousな立場で、好き勝手言いたいなー、たまには、とか思っちゃいます。
選曲に大きな冒険はないが、Here, there and Everywhereくらいが、ポップスのカバー。
このへんは前世紀末な感じではある。いまこういうアルバムを出すんだったら、もうすこしNew Standardsみたいな曲を増やすでしょう。
ちなみにこの頃の木住野佳子さんは、ジャケ写を見る限り、ものすごく体脂肪が少ないように思います。瞼に死亡がほとんどついていなくて、眼窩が顔の皮膚から見て取れるわけです。最近の近影を拝見しても、全然太ったりしてないのですね。