半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『雲の向こう、約束の場所』

新開監督作品がなんぼのもんじゃい!とTSUTAYAで借りてみた。

……、あれ?
涙が…… 涙が溢れてくるよ…… うそ。


いい話だと思ったし、映像も大変美しい(心象風景的過ぎるなきらいはあるけれども)。



 演出的には、あえて物語を明示せず、ぼかすように周辺を描写するような手法がとられていたわけですが、これは視点を限定することで、虫瞰的な世界の描写をすることによってプライベート・フィルム感を出そうとしているんでしょう。
 しかし、時代設定(というか世界設定)が突飛すぎる。ゆえにこういう演出をすると、実際に何が起こっているかがさっぱりわからないという欠点が生じる。話が、脳内で完結しているような感じになっちゃうのだ。

 代理コードの上でオルタードスケールを載せるようなもので、一周回っちゃって割と普通のスケールっていうか。

 あと、西日本居住歴しかない自分としては、やはり蚊帳の外感が……