- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2004/10/12
- メディア: コミック
- 購入: 60人 クリック: 1,350回
- この商品を含むブログ (1142件) を見る
ええ話やね。
さわやかでもあり、当然重くもある。
例えば僕らは学校には必ず『はだしのゲン』がおいてあり、かなり濃密な被爆教育の中で育ったわけです。そのものずばりを書くはだしのゲンは、勿論当事者としてのリアリズムはあるわけですが、戦後もええとこな我々の世代にとってちょっとぴんとこないところもある。
これにはそういう違和感はあまりなくて、我々の世代にとって身の丈にあった想いがつまっているなあという感じがしました。
あと、漫画の作画はかなり黒白のはっきりした描線であるのに、表紙の絵はふうわりした透明感のあるきれいなカラーでとってもいい感じの雰囲気が出ているのではないかと思いました。この表紙があるのとないのでは随分受ける印象が違う。