- 作者: 田辺聖子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 1987/01/01
- メディア: 文庫
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あ、そうか、あっ、田辺聖子じゃん。なーんだ。
という感じ。一言でいえば。
僕自身は田辺聖子を全然読まないんだけど、うちのオカンは田辺聖子とか宮尾富美子とか、そういう女流作家をよく読んでいて、家によく置いてあったものでした。よくよく読む本が無いときにそういう本も読んだりしていたけれど、子供の頃(といっても二十歳前とかそういう話ですけど)の僕はああいう女流作品のやたら感情のひだひだが粘着質なところがあまり好きではなかった。今でも読まないのだから、多分今でもそんな好きではないのでしょう。
で、「ジョゼ」はあくまで『イマドキ俳優の映画の原作』というつもりで読み始めたわけですが、蓋を開けたら、あっなんか、なにこのウェットなテイストこういう小説前もよんだことがあるわあなんやこれ、田辺聖子……あっおかんが読んでたやつやわ!というしだいで。
つーか、これ、どうやったらイマドキ映画になるん?
映画観てないから、これがどんな風になるのかがごっつう楽しみです。また観てみよう。この話を読む限りは妻夫木君はいい人にしかなりえんように思うけど。
あ、ちなみに今の僕は田辺聖子作品、昔ほどの忌避感はなく、面白く読めました。これが大人になるということなんでしょうか。あと、この関西弁の独白口調の女言葉は、なんつーか、特定の個人を想起して、いろいろため息がでてしまうんです。あなたのことですよ。
それから田辺さんの著者近影は「坂田妹」という風にしか見えません。村上春樹氏の近影を見たとき並にショックでありました。