ごっつ久しぶりにトロンボーンのCDを買った。ハードバップを買うのも久しぶりかも知れない。
こういうジャケをみると、BlueNoteのジャケットのデザインの良さが逆によくわかる。結構いい写真だと思うし、文字と写真の組み合わせという点では共通なんだが、なんなんでしょ、このあかぬけなさは。
内容は、特に盛り上がる部分もなく、割と淡々としたハードバップのアルバムである。
だけど、カーティスフラーは、やっぱりこうしたバップイディオムの演奏が一番しっくりくるなぁ。モード全盛期には、あきらかに周りのサウンドについていけてないんだもの。なんつーか演奏に迷いが全くない。
昔はこういう演奏に関する「迷いのなさ」って、ジャズとしては深みにかけるんじゃないかなぁとか思っていたけれど、最近はもうそんなんどうでもええやんとか思ったりもする。
残酷なようだが、悩めばいい演奏ができるという保証があるわけではない。結局ビルエバンスの代表作はヴィレッジバンガード4部作だし、あれほど生涯悩みまくったロリンズだって、代表作はサキコロなんだ。そうした悩みを通り抜けてもはやどうでもよくなったかのようにみえるロリンズも好きだが、いやはや、リスナーというのは残酷なもんだよ。