カート・ヴォネガット・ジュニア『タイムクエイク』

タイムクエイク―時震

半年前に買って一度よんだものだけれど、もう一度。
一応最後の長編と銘打たれている本であるが、読むのに大変骨が折れた。読書はたとえばトイレの中とか、電車に乗っている間とか、細切れな時間で行うわけだが、この本の様に細切れな構成であると、読みかけの状態を思い出しにくい。

　で、いかにもアイロニカルなヴォネガット節炸裂だが、正直にいえば小説、の体をなしていないように思う。

　うーん、普段からものすごい脱線話が面白い先生なんだけど、今日は脱線し過ぎちゃって教科書全然進まなくて、脱線話だけで時間来ちゃったけど先生どうしちゃったの？みたいな感じの本でした。

　で、実は先生今日が最後の授業なの。ほなら俺たちに伝えたいことって、教科書の内容ではなくて、脱線の方かい！？っていう。