半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『頭がいい人、悪い人の話し方』樋口祐一 PHP新書

頭がいい人、悪い人の話し方 (PHP新書)
しりあがり寿氏のイラストと、とりあえず平積みされていて目に止まったので購入。
基本的には「頭の悪い人の話し方」ばかりが列挙されている。
まるで「頭のいい話し方は今回敢えて書きませんけど、頭の悪い人の話し方を反面教師として、これだけ挙げておけば、よくおわかりでしょう?がんばって頭の悪い部分を矯正してくださいね。頭のいいあなたなら、もちろん出来ますよね?」と言われているかのようだ。
だから、「この本には頭が悪い人の話ばかりで、いい人のことが書いてないじゃないか!」と怒る人は、自分の頭が悪いことを晒しているようなものなのだ。

と、思うことにする。なんだか、裸の王様的に丸め込まれているように思えるけれど。

しかし、そもそも『スタミナ定食』を食べている人間にスタミナ満タンの人間がめったにいないのと同じく、このような本を頭のいい人間が買うはずがないのだ。このようなタイトルに惹かれて買った時点で、著者になめられるのは当然のことなのかもしれない。悔しい。