半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『裸でも生きる』

オススメ度 90点
すげえ度 100点

一言、「すげえ。」

イジメられっ子が高校「男子」柔道部へ。偏差値40で慶応合格。国際援助に目覚め最貧国バングラデシュで起業。超過酷な現実を次々乗り越えた驚愕ビジネス戦記。
一歩踏み出す勇気がここにある!
イジメ、非行……居場所がなかった青春。強くなりたいと入部したのは「男子柔道部」。そして偏差値40から3ヵ月で一流大学合格。大学を卒業し、本当の現場を見たいと渡ったアジア最貧国バングラデシュ。腐敗にまみれた国で見つけた眠る素材、出会う人々。やがてバッグ造りで起業を決意。数々の失敗、挫折、裏切りに遭いながらも歩みを続け、途上国発ブランド マザーハウスを軌道に乗せて各マスコミで最注目の女性の、明日へ向かう力に溢れたノンフィクション!

僕自身は世界を相手にしたビジネスには全く縁がなく、マザーハウスといわれてもピンと来ないのであるが、まあこの女性の経歴がすごい。上に本の紹介文を転載しましたが、確かに、この通り。

体当たりの行動力で、常識を打ち破って行く様は、本当にすごいと思った。

ただ、あくまで個人的な感想。
「攻略本を一切読まずに、人生というRPGを進むとこうなるのか…」
と思った。私なんかは好んで読書をする性向が邪魔をして、こういう「常識を打ち破る行動」というものをなかなか思いつきもしないし、それも実行しようとも思わない。
「常識」というのは先人達が歩んできた、成功と失敗の積み重ねで織り上げられた地図である。
先人の遺産として残された「地図」をしっかり読み込んだ方が、怪我はすくないだろう。
ただ、全くそういう地図を無視して体当たりでゲームを始めると、怪我のリスクを負うかわりに、誰も踏み込んだことのない領域にたどり着くことができる。
攻略本片手に冒険することよりも喜びは大きいはずだろう。
ま、でも生存バイアスも忘れてはいけないね。