スタン・ゲッツ・アンド・J.J.ジョンソン・アット・ザ・オペラ・ハウス+4
- アーティスト: スタン・ゲッツ,スタン・ゲッツ&J.J.ジョンソン,オスカー・ピーターソン,ハーブ・エリス,レイ・ブラウン,コニー・ケイ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/05/21
- メディア: CD
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昔テープでもっていました。
有名盤です。(但しトロンボーン界隈に限る)。
ジャケットが雰囲気を正しく伝えていますが、J.J.JohnsonとStan Getzのツーホーンで、丁々発止と、「勝負曲」みたいなのを延々繰り広げているという感じのアルバム。勝負曲っていうのは、こういう延々とアドリブをやるのに適しているような曲のことです。
たとえばKai & JJとか、Al GreyとJJとか、JJはこういう勝負を挑まれるようなのが時々ありますな。
「勝負」もののツーホーンというのは、ゼロサムルールです。こういう勝負アルバムには二人で力を合わせて盛り上げるような(つまり非ゼロサム的な)雰囲気が驚くほど希薄で、どちらがおいしいところをかっさらうことができるかという、ゲームの様相を呈するわけで、緊張感があっていいといえはいいのですけれど、聴いていて疲れることもある。勝負に巻き込まれるのは勝負強いフロントマンの宿命なのかもしれませんが。
J.J.JohnsonもStan Getzも、どちらかというとシャープなフレージングをしますが、このCDでのJJは、ゲッツのシャープさに浸食されて、いつもよりもさらにシャープな感じで吹いているように思います。どちらかというと雑味のない印象がある。