半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『大人のための文章教室』清水義範

大人のための文章教室 (講談社現代新書)
現役の小説家の文章指南というのは、説得力がある。
しかも、この人はパスティーシュとか、ノリ一発というよりは極めて文体に自覚的な書き方をする人だから尚更だ。

 内容も、小難しい部分はなく、極めて実践的でよろしい。
たとえばジャズの教則本とかでも、どうせすぐはわからないような楽典的な理論が載っているのと、「そういうのは他の本みて!」って、どんどんフレーズとか、アナリゼとか載っているタイプがあるけれど、この本はどちらかというと後者に近い。うん、そう、むかしジム・ホール教則本みせてもらったことがあるけど、ああいうスタイルに近いような気がする。

 実践家は「そもそも○○とは……」とか、考えないものなぁ。



 どうでもいいが「おとなのための」という言葉に過剰な意味を期待してしまった。
 え? おとな? 

 エロいの? みたいな。ばかです。