新幹線のお供に、駅の売店にて購入。
何々、あっ医者作家の米山先生、How To本なんか、出したんだ。帯には『医者と結婚するために37の実践法則』とある。
目次は、
「孤独当直の時こそチャンス」
「医者でなくても許せる?」
「「学会」それは蜜の味」なるほど、面白そうな気がする。
……
こら〜!
金返せ〜光山先生!。
いやさ、光山!
なんじゃこのペナペナな三文よろめき小説は!
ちゃらいOLが医者相手に(多分私大)とっかえひっかえ遊ぶだけの話で、最後に免罪符のようにちょっと良心的な地味な医者のところに行くっていうのでオールチャラかい!
でもこの本に出てくるカリカチュアライズされた医師像には少し笑った。
いるわー。
すかさず真樹が訊く
「車はベンツですか?」
「そうですよ」
たばこをくわえたまま返事をした。真樹は医者のくせに、たばこを吸うのはおかしいと思ったが、さすがに文句は言えなかった。
(中略)
「そんなことはないんですよ。奴のベンツはアーマーゲー仕様だから、とんでもなく高性能ですよ」
「アーマーゲーってなんですか?」
ひげの医者は馬鹿にしたような表情をして説明する。
「アーマーゲーを知らないんだ。メルセデスを特別に高性能に改良している会社ですよ」
また、ベンツ乗っている奴って、絶対自分の車のこと「メルセデス」って言うよな。僕はそれだけでげんなりなんですけど。
あ、僕も自分の彼女のもの知らない時に、馬鹿にした口調で説明したりするので、ちょっと冷や水をあびせられました。なんだ、俺もそうか。反省。
今まで「わかりやすい本を書く」という点を評価して、プラスマイナスの果てにプラス2点くらいで落ち着いていた米山先生に対する僕の評価は、もうこの一冊でマイナス200点の彼方へ。
もう先生のことを作家とは思いません。
この、売文業!
ちなみに、一ヶ月前くらいに米山著、集英社新書『学閥支配の医学』というやや堅めの本を読んでいたのですが、もうそこでの米山先生は忘れることにしました。現代の医学界にメスを入れる!(帯より)と書かれても→説得力がありませんわ。