半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

宮沢章夫『青空の方法』

 僕ねぇ、こういう面白い本の面白くない部分が好きなんです。
 オチというか、面白いことを言うときに面白さを際だたせるために、対比として出だしは真面目な語りぶり。そのために必要以上に四角四面な口調。妙にテンションを押さえた普通文不自然なことといったら。
 だけど、『牛への道』に比べると、この本は真面目な雰囲気のままであまり逸脱がなく、あれっ?といった感じ。