半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

"Michel Plays Petrucciani" Michel Petrucciani

Michel Plays Petrucciani

Michel Plays Petrucciani

 いいアルバムだと思います。
 ペトルチアーニは、その容貌の魁偉さ同等に、そのプレイスタイルに関しても相当ユニークである。かっこいいリフの作り方が異常にうまい。この盤も、普通のピアノのアルバムといえばそうなんですけれども、やはり随所にキメ的なリフがあったりして、そういうのがいかにもペトルチアーニっぽい。
 特に一曲目の"She Did it Again"、どろどろとした左手のリズムパターンは、いかにもペトルチアーニの風情です。このアルバムではありませんが、"Take the A Train"のオリジナルアレンジでやっていたやつも同じ感じ。 この曲、僕と同じクラブにいたピアノ科の子が卒業発表でやっていたような記憶がある。




 ペトルチアーニは背丈が足りないので、物理的にフットペダルを踏むことが出来ないんですけれども、そういうハンディを全く感じさせない、というか、むしろヘタにペダルでごまかしたりしないためか、すんごく綺麗なタッチです。