- 作者: 池波正太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1984/03/27
- メディア: 文庫
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ブックオフみたいなところで、100円で購入。古い本で、バーコードもついていなかった。
少年時代の話とか、演劇に関する話とか。小説や戯曲という、メッセージ性(というと語弊があるけれども)のある文章を書いている人が、こういう飲み屋でだらだら喋っているような自分の事を書いている文章というのは、また違った味わいがあるというものです。普通の文章なんですけれどもね、やはり形が決まっているような感じがある。
創作料理でもなんでもない平凡な小料理屋が、オーソドックスなレシピだけど滅法うまいものを出しているような感じです。
ま、そりゃそうで、卑下するわけではないですが、こうやってウェブ上で日常エッセイみたいなものを書く人は今では掃いて捨てるほどいますが、池波レベルの人は滅多に居ないわけですから、そりゃ読み味のレベルが画然としているはずです。